退職金のまとめ——相場、税金と手取り、受け取ったあと
退職金は「いくらもらえるか」より「紙を1枚出すかどうか」で手取りが大きく変わるお金です。ここでは、相場の調べ方、税金の計算、受け取った直後に立ち止まる理由を、読む順番に並べました。
まず押さえる数字
| 項目 | 数字 | 補足 |
|---|---|---|
| 国の調査の平均(大学卒・定年・勤続20年以上) | 1,896万円 | 令和5年就労条件総合調査。勤続35年以上なら2,037万円 →記事 |
| 東京都の中小企業モデル(大学卒) | 1,149万円 | 制度がない会社は30人以上の企業でも4社に1社 →記事 |
| 退職所得控除(勤続38年) | 2,060万円 | この額まで税金がかからない →記事 |
| 申告書を出さない場合 | 20.42%が源泉徴収 | 「退職所得の受給に関する申告書」を会社に出す →記事 |
1. 相場を知る——ただし「自分の額」は退職金規程で
平均は業種・学歴・勤続年数・会社の規模で大きく違います。国の調査の数字を押さえたうえで、ご自身の額は会社の退職金規程で確かめます。
- 退職金の相場はいくら|大学卒の定年で平均1,896万円・中小は1,149万円厚労省の就労条件総合調査(令和5年)では勤続20年以上の定年退職で大学卒1,896万円・高校卒1,682万円、勤続35年以上なら2,037万円。東京都の中小企業モデルは大学卒1,149万円。制度がない会社が4社に1社。自分の額の確かめ方まで。
2. 税金と手取り——控除の式と、出さないと損をする紙
退職金は「分けて計算・半分に・控除が大きい」の三重に守られています。計算式と、iDeCoを先に受け取るときの10年ルールまで。ご自身の数字はツールで。
- 退職金の税金はいくら|控除の計算式と申告書を出さないと20%勤続38年なら控除2,060万円で税金0円。申告書を1枚出さないと20.42%が引かれる。退職所得控除の式、iDeCoとの10年ルール、公的統計の平均額。計算ツールへ。
計算ツール
- 退職金の手取り計算(税金シミュレーション)勤続年数と退職金額から、税金と手取りの目安をシミュレーション。勤続年数×退職金額の早見表と、「申告書を出さないと天引きされる20.42%」との差も分かります。
3. 受け取ったあと——窓口で勧められたら
退職金が入った直後は、金融商品の勧誘が集中する時期です。商品の悪口ではなく、仕組みと手数料とお金の流れで判断する方法。
- 銀行の窓口で勧められたら|退職金の運用で立ち止まる理由退職金が入った直後に勧められる商品の仕組みと手数料。その場で決めない、仕組みを説明してもらう、比較する。会社や商品の悪口ではなく、お金の流れで判断する。
4. 年金と合わせて、老後の収入全体で考える
退職金は年金と合わせて初めて「いくら足りるか」が見えます。老後資金の平均不足額と、自分の数字の出し方へ。
- 老後資金はいくら必要か|2025年の平均不足額と自分の数字の出し方「2,000万円」は月5.5万円×30年の掛け算でした。2025年の家計調査では夫婦で月42,434円、単身で29,980円の不足。65歳の平均余命を掛けた目安と、年金の見込み額・手取り・支出・予備費で自分の数字を出す4段階。
- 年金は何歳から受け取るか|繰上げ・65歳・繰下げを手取りで比較97%が65歳受給。繰上げ0.4%減・繰下げ0.7%増を手取りと健康寿命で考える。7つの落とし穴と3タイプ。損得を断定せず、検討の入口に。
かんたん診断
- 老後資金の準備度チェック(9つの質問)同じ世帯構成の平均的な支出と、あなたの年金見込みとの差は月いくら? 準備の「見える化」がどこまで進んでいるかも分かります。
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掲載している制度や金額は、各記事の出典と確認日にもとづきます。改定されることがありますので、実際のお手続きの前に最新の内容をご確認ください。